温故知新
こんにちは、sisiです。
みなさんは温故知新という言葉を知っていますか???
「おんこちしん」と読みますが、中国から来た言葉であるので「故ふるきを温あたためて新あたらしきを知しる」と訓読することもできるようです。
意味としては「古いものを学び直すことによって新しい知識を得る」ということになります。
さて、私はペン回し界においてはこの温故知新が非常に重要だと考えています。
というよりは実際に頻繁に起こっていることであると思います。
ちょっと論をすっ飛ばして言いたいことを先に言ってしまうのですが、
「コリアンを見ましょう。」
・なぜか?
私自身コリアンスピナーの動画を見ることを始めたのはつい最近です。
なので分からないことも多いですし、これから言うことは間違ったことを含む可能性があります。あくまでも私という一個人の意見としてお受け取りくださいませ。
さて、最近のスピナーにとって難しいことの一つであるのはスタイル選びです。
今や無数にスタイルがあり、そこから自分に合ったものを選ぶのはかなり難しいことですし、スピナー人生を左右します。
対して、コリアンスピナーが活躍していた時代は、恐らく、スタイルが基本的に決まってしまっていたと思います。
特に使うペンに関してはコムサかvpなどかなり限られていたと考えます。
つまり、できる技も限られていたと考えるのが自然です。
ここまで述べずとも明白なのですが、コリアンスピナーは今で言うところの基礎技が多いです。こうなるとスタイルもみな同一のものになりそうですよね。
しかし、実際はコリアンスピナーたちは結構個性的です。
差別化の手段になっているのはアングル等色々あるとは思うのですが、1番大きいのは構成と見せ方だと思います。
見せ方についてはここで論じてしまうとキリがなくなってしまうので控えさせていただきます。
(実際ここがコリアンスピナーの大きな魅力なのですが…)
そこで構成についてなんですが、多分今我々が構成面で他と差別化しようとしたら他の人が使わなさそうな技を使うのが1番簡単な道だと思います。
しかし先程申しあげた通り、コリアンスピナーの技は限られています(とはいえ新技も生まれています)。
つまり彼らは技の組み合わせ方によってのみ差別化をしていたと考えられます。
そんな環境で真っ先に伸びていく能力は何か?それこそが構成力でしょう。
よく「コリアンは構成が良いから勉強になる」など言われますが、以上のことを考えればそれは明白なのです。
あの時代の韓国でスピナー達が名を残すために真に求められたのは非常に高い構成力に他ならなかったのです。
実際、高く評価されているコリアンスピナーのFSを見ると技自体の難易度は高くなくても良い流れが多かったり、基礎技の流れにも関わらず繋げ方が難しかったりなど学ぶべき点はかなり多いのです。
現在、コリアンの流れを組むスピナーは少なくないと言えるでしょう。彼らはコリアンから良い部分を吸収し、解釈し、表現しています。
しかしコリアンの流れを組まずとも、コリアンスピナーを見ることは良いことだと思います。
構成もそうですし、テンポやリズムの良さ、ペンの制御の仕方など勉強になる部分はかなりあります。
限られた世界だったからこそ濃密なものが残ったのです。
まずはこれを享受し、自分で解釈していくことが更に上のスピナーになる鍵であると私は思います。
非常に優れた参考資料であるコリアンを今一度見てみることを強くオススメします。
温故知新はどの世界においても重要です。ペン回し界において個性を育てるためにもまずは基礎を見ておくこと、奥深さを理解することが必要だと思います。
私もまだまだ道半ばですが、良い影響を受けていると思っています。これを上手く消化していきたい。
「温故知新」
また会いましょう。
sisiでした。